京都市内を東西に貫く御池通では、ただいまケヤキの紅葉が見頃となっております。京都には紅葉の名所がたくさんありますが、日常の中で秋の深まりを感じさせてくれる街路樹の紅葉も中々いいものですよ。
なお、この記事内の画像はクリックするとサイズが拡大します。ぜひ大きな画像で紅葉をお楽しみ下さい。
御池通の街路樹 ケヤキ並木
京都市内の中心、中京区を東西に貫く御池通には街路樹のケヤキが並び、道行く人々に憩いの場を与えるとともに、四季折々の変化を見せてくれます。
夏場は青々と茂るケヤキも、秋が深まるにつれ赤く染まり、落葉と共に寒い冬が訪れます。そして暖かな風とともに待望の春がやってくる・・・四季を通じて姿を変えるケヤキのおかげで、街にいながら美しい自然や四季の移ろいを身近に感じることができます。
御池通の川端~堀川間は京都市内で一番道幅が広く、交通整理も容易なので、祇園祭や時代祭といった伝統行事だけでなく、各種パレードやデモ行進も御池通で行われることが多いです。
また、御池通は車道だけでなく、歩道にも十分なスペースがあるので、ぶらぶらと散歩するには丁度いい道です。
京都では平安京の昔から街道に並木が植栽されていたという記録もあるので、赤く色づいたケヤキ並木の下を歩きながら、往時の都人を気取るのもいいかもしれません。
御池通ケヤキの紅葉 御所八幡宮
高倉御池の御所八幡宮前です。御所八幡宮は元々一筋東の堺町御池角、町名通りの御所八幡町にありましたが、空襲による延焼防止のため太平洋戦争中に御池通が拡幅され、その際に行われた建物の強制疎開によってこの地に移転してきました。
御池通のケヤキは場所によって紅葉の進み方が違うので、観察するとなかなか面白いですよ。
御池通ケヤキの紅葉 京都市役所付近
寺町御池付近、京都市役所前です。ここのケヤキは紅葉が終わり、すでに枯れ葉のような色になっています。
麩屋町御池付近のケヤキです。前日、前々日と続いた雨の影響で、中途半端に葉が散ってしまった木も多かったのですが、ここのケヤキはまだ紅葉の美しいグラデーションが残っていました。
富小路御池、柊家旅館そばの楓です。御池通の街路樹はケヤキだけでなく、ところどころに楓の木もあるのですが、枝元の辺りはまだまだ青いままで、青、黄、赤の美しいグラデーションが楽しめます。
楓の紅葉はケヤキより遅いようで、全体の紅葉が見られるのはもう少し先になりそうです。
柳馬場御池の名物 御池桜
さて、こちらは柳馬場御池の名物、御池桜です。桜なので紅葉と真逆の季節に咲くはずですが・・・
近づいてよく見ると・・・ななな何と、秋なのに桜が咲いています。どうなってるんでしょうこれ。
以前に取り上げた御池桜の記事です。詳しくは以下をご覧ください
もうすぐフィナーレ 御池通の紅葉
かなり赤く色づいてきた御池通の紅葉ですが、雨が降らなければもう少し楽しめそうですね。
とはいえ、もうすぐ紅葉はフィナーレを迎え、葉も散ってしまうでしょう。そして京都ならではの冷え込む季節が訪れます。
gifアニメーション 秋の御池通
以前に作成したgifアニメーション「秋の御池通」です。御池通のケヤキが紅葉していく様子をご覧ください。
ちなみに夏場の御池通はこんな感じです。これは祇園祭山鉾巡行の時に撮影しました。
御池通はブラブラ散歩するのにちょうどいい道ですよ。京都観光のついでにゆっくりと歩いてみてください。