台風18号の豪雨 鴨川と嵐山渡月橋の様子

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増水した鴨川

2013年の台風18号による豪雨の被害は大きく、京都では27万人、大阪では30万人に避難勧告が出されました。

明け方に携帯から警報音が何度も鳴って何事かとは思ったのですが、防災警報だと気付かずにまた寝てしまいました。

京都では桂川が氾濫して、川の水が堤防を越えて住宅街に流れ込み、建物が浸水した所もありました。ニュースで氾濫した桂川の空撮をご覧になった方も多いでしょう。

避難勧告の出ていた嵯峨嵐山付近では、豪雨による浸水で大きな被害が出ていました。

2018年7月の記録的大雨で増水した鴨川と桂川の様子はこちらをどうぞ。

記録的豪雨による洪水 京都の記録的大雨 嵐山渡月橋・桂川の洪水と鴨川の氾濫

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台風18号 嵐山渡月橋の様子

では、台風18号が通過したときの様子をご紹介します。KBS京都が放映していた明け方の嵐山や渡月橋はこんな感じだったようです。渡月橋が濁流に飲み込まれそうですね。

台風18号午前6時頃の渡月橋

普段の嵐山渡月橋は、風光明媚な観光名所として知られています。

渡月橋

アクセスが集中していたようで、淀川河川事務所のライブ映像「嵐山渡月橋付近」や「桂大橋付近」はしばらく見られませんでした。

ライブカメラ|防災情報|淀川河川事務所

桂川上流の日吉ダムも貯水位一杯ですね。そりゃたくさん流すしかないわなぁ。

日吉ダム貯水位

淀川流域のダム情報はリアルタイムで見ることができます。

水源情報

台風18号通過後の鴨川

さて、夜は台風18号の影響ですごい風雨でしたが、一夜明けた16日は昼から晴れてきたので、近所の鴨川の様子を見てきました。写真は全て川端御池付近での撮影です。

川の色が普段とは全然違いますね。まさしく濁流です。明け方に比べると水位は下がったようですが、それでも川岸ぎりぎりまで水が迫ってます。

濁流の鴨川

ちなみに、普段の鴨川はこんな感じです。やっぱりえらい違いですね・・・

普段の鴨川

台風が去ってしばらく経ちましたが、まだ水が岸まで上がっているところもありました。

溢れる鴨川

橋脚の周りも水があふれてます。

鴨川 御池大橋の橋脚

カモさん達も岸へ避難中・・・物憂げに川を見つめております。

鴨川 岸に避難中のカモ

お~い、こんな時に泳いだら流されちゃうよ・・・

濁流の中を泳ぐ鴨川のカモ

この濁流を見ると、普段は平和でおとなしい鴨川も、いざ大雨になると「自然の猛威が牙をむく」ということを思い出させてくれます。

鴨川の濁流

鴨川は古来から数年に1度は氾濫する暴れ川でした。「賀茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの」という白河法皇の逸話はよく知られています。

いくら治水対策がされている現代と言えど、鴨川は氾濫を繰り返してきた川なのだということを忘れないようにしないといけませんね。

昭和10年の鴨川大洪水とその後の治水対策について
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9月16日 嵐山渡月橋付近の様子

こちらは嵐山渡月橋の様子です。ネットのニュースにこんな記事が流れてました。

観光名所の嵐山・渡月橋にも橋脚が見えなくなる高さまで桂川の濁流が押し寄せ、時折、橋の上にまで水があふれた。周囲の旅館や土産物店も水に漬かり、観光客らが不安そうに様子を見守っていた。

テレビでは台風通過後の嵐山の映像が何度も流れていたので、様子を見てきました。

京都市内から三条通りを西へ進むと、嵐山に到着します。桂川は濁流でした。

濁流の桂川

堤防を越えて水が溢れていたようで、道路は泥まみれです。掃除が大変ですね。

洪水後の嵐山付近

清滝道三条付近です。ここから渡月橋までは通行止めになってました。晴れてきたので泥が乾燥して、風が吹くと砂埃が舞い上がります。

三条清滝道付近

当然、渡月橋も通行止めです。

渡月橋通行止め

渡月橋から嵐電嵐山駅方面を見たところです。100m先ぐらいまで水が溢れていたようです。

嵐山渡月橋付近

道路の泥を掃除中です。お疲れ様でございます・・・

渡月橋泥のお掃除

溢れた水は道路だけではなく、建物の中にも入り込んでいたようで、お店の方が床を掃除してました。観光地なのにせっかくの連休が台無しで、ホントに災難でしたね。

洪水で泥まみれの渡月橋付近

さて、こちらは嵐山吉兆付近です。水が溢れてどこが岸なのかわかりません。

嵐山吉兆付近

上流方面も一面川のようです。明け方はもっとすごかったんだろうなぁ。

嵐山吉兆上流方面

嵐山の旅館や料理店・観光スポットの被害

この界隈は京都吉兆嵐山本店の他に、旅亭嵐月や嵐山辨慶・熊彦嵐山店などの料理店がたくさん並んでいます。

向こう岸には彩四季の宿花筏、さらに上流側には話題の高級旅館、星のや京都もあるのですが、これだけ台風被害が報道されてしまったら、しばらくはどこも商売あがったりでしょうか。

保津川下りや嵯峨野トロッコ列車もしばらくはお休みかもしれません。(公式HPによると、嵐山吉兆・嵐山辨慶は17日から営業中、嵯峨野トロッコ列車は19日から運転再開、星のやは修復期間中は休業(年内再開目標)、彩四季の宿 花筏・保津川下りは当面休業とのことです)

渡月橋から嵐山吉兆方面

連休中の嵐山は観光客でいっぱいのはずですが、今日は警察や消防関係、報道陣、あとは野次馬ばかりです。

渡月橋付近

こんな動画があったので貼り付けておきます。16日の嵐山付近の様子や、テレビで報道されていた嵐山上空からの映像を見ることができます。

京都は都が長く置かれていたこともあって、天変地異には比較的強い都市だと言われていますが、台風が来て大雨が降ればこうなります。

自分もいつ被害に遭うかわかりません。台風の被害を忘れないように、ブログに記録を残しておきます。

最後に、台風18号で被害に遭われた方や、夜分にもかかわらず避難勧告を受けて実際に避難された方にはお見舞い申し上げます。

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2018年7月の大雨 京都では桂川増水による避難勧告も

2018年京都豪雨 鴨川

2018年7月の大雨は、2013年の台風18号による被害を上回る恐れがあります。ご覧の通り、近所の鴨川も河川敷まで増水し、京都市内では避難判断水位を超えたそうです。

京都では大雨警報・洪水警報が発表され、各地で土砂崩れなどの被害が出ています。また、桂川では氾濫危険水位に到達し、自衛隊の災害派遣要請が出されるとともに、京都府下各地で避難指示や避難勧告が発令されています。

鴨川の河川敷も増水のため立入禁止となり、階段まで浸水してます。

鴨川河川敷 増水のため立入禁止

今回の大雨による降水量は、7月の24時間降水量の観測史上最大を記録したとのこと。京都では7日も大雨が続くようです。大雨警報や避難勧告に注意して、外出は控えるようにしてくださいね。

2018年7月の記録的大雨で氾濫した鴨川と桂川の様子はこちらをどうぞ。

記録的豪雨による洪水 京都の記録的大雨 嵐山渡月橋・桂川の洪水と鴨川の氾濫

英語版記事: Typhoon and Heavy Rain Cause Damage in Kyoto, Arashiyama, and Kamogawa River