京都一条妖怪ストリート 一条百鬼夜行とモノノケ市

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大将軍商店街 一条百鬼夜行

京都の大将軍商店街、別名一条妖怪ストリートで開催された「妖怪仮装行列 一条百鬼夜行」に行ってきました。

大将軍商店街は百鬼夜行の通り道とも言われた一条通に面し、付近には菅原道真公ゆかりの北野天満宮や、陰陽道と縁の深い大将軍八神社があります。

普段は人通りの少ない一条通ですが、この日は百鬼夜行の妖怪たちや見物客が押し寄せ、とても賑やかになります。

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一条百鬼夜行とは

一条百鬼夜行 異形の者たち

百鬼夜行とは、深夜の街を闊歩する鬼や妖怪の行進のことで、今昔物語集や宇治拾遺物語などの民話に百鬼夜行の話が登場します。また、百鬼夜行の様子が絵巻物「百鬼夜行絵巻」として残されています。

京都はいにしえの昔から「京都魔界」と呼ばれ、妖怪や魑魅魍魎との深い関わりがありました。平安京の北端に位置し、日常と外界との境界線でもある一条通りは、昔から人間と魑魅魍魎が遭遇する場所であり、百鬼夜行の通り道とも言われていたそうです。

それにちなんで、大将軍商店街では2005年から一条通りを「妖怪ストリート」と銘打って、妖怪による町おこしに取り組み始めたとのこと。

一条百鬼夜行と同時開催の「妖怪アートフリマ モノノケ市」も盛況でした。モノノケ市では全国から作家やサークル、企業が集まり、オリジナルの妖怪グッズを販売しています。

商店街の方々による金魚すくいや、やきそばなどの夜店もありました。

大将軍商店街 モノノケ市

では、さっそく一条百鬼夜行とモノノケ市の様子を紹介しましょう。

モノノケ市は、2009年に大将軍商店街の妖怪イベントの一環として企画されたもので、現在は妖怪藝術団体「百妖箱」の主催で運営されています。

そろそろ日も暮れるかという夕刻に大将軍商店街へ到着しました。モノノケ市は16:00から開催されています。

大将軍商店街一条百鬼夜行

大将軍八神社

まずは大将軍八神社へ。平安京最古の陰陽道施設とも言われています。

一条百鬼夜行 大将軍八神社

平安京は、当初から風水や陰陽道などに基づいた設計や街造りが行われました。大将軍八神社はその風水や陰陽道に則り、平安京の「方除け」のために造られた施設です。

大将軍とは、大陸伝来の陰陽道の星神・方位神の一人であり、平安京に造られた東西南北4か所の大将軍社の中で、「西」に位置するのが大将軍八神社です。

大将軍八神社には、「八」神社という名の通り、全部で8人の方位神が祀られています。

境内に入ると夜店がたくさん並んでいます。なかなか盛況ですね。

モノノケ市 大将軍八神社境内

本殿正面には、後天八卦にちなんだ八角形の石碑がありました。

大将軍八神社 石碑

大将軍八神社の本殿です。中で何かやってたようなので、お参りはまた今度にします。

大将軍八神社本殿

妖怪アートフリマ モノノケ市

妖怪アートフリマ モノノケ市では、多数のオリジナル妖怪グッズが販売されています。

モノノケ市妖怪グッズ お狐様

こちらはカッパグッズのお店。かぶるだけでカッパに変身できる「カッパのお皿」が販売されてました。こういうのっていいなぁ・・・

モノノケ市妖怪グッズ カッパ

お手製妖怪グッズのお店です。自撮り「龍の子の観察記録」なる写真集もありました。

モノノケ市妖怪グッズ

動物のネックレスや指輪のお店です。ドクロやコウモリなんかは妖怪っぽいですね。

モノノケ市妖怪グッズ 指輪とネックレス

妖怪Tシャツのお店もありました。絵柄がかわいいです。

モノノケ市妖怪グッズ Tシャツ

一条妖怪ストリート散策の合間に、謎の「妖怪天ぷら」とビールで景気付け・・・(^_^;

モノノケ市 妖怪天ぷらとおでん

昔懐かしの金魚すくいです。今回の金魚すくいで用意したアミは、一番頑丈な紙にしたとお店の方が語っておられました。1回で30匹以上すくった人もいたそうです。

ここに限らず、地元の方々のお店はどこもサービス精神旺盛でしたよ。

モノノケ市 金魚すくい

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京都一条妖怪ストリート 一条百鬼夜行

日は落ち、すっかり暗くなった大将軍商店街一条妖怪ストリート。闇に紛れて魑魅魍魎たちが徘徊を始める時間です。どこか遠くから笛や太鼓の音が聞こえてきます。

一条百鬼夜行

本日のメインイベント、一条百鬼夜行が始まりました。先導するのはこのイベントの立役者、百妖箱代表の河野さんです。

一条百鬼夜行スタート

まずは京都一条妖怪ストリートのマスコットキャラクター(?)夜行童子の登場です。

一条百鬼夜行 夜行童子

お狐さまです。2匹並んでいるので、狐の嫁入りでしょうか。

一条百鬼夜行 お狐さま

こちらは女狐さまご一行。妖怪なのに萌えますなぁ・・・

一条百鬼夜行 女狐

妖怪百鬼夜行の名にふさわしく、異形の者たちが一条通りを闊歩しています。

一条百鬼夜行 異形の者たち

太鼓や笛の音に合わせて、妖怪たちが行進していきます。中国や台湾からの観光客も多く、あちこちで中国語が飛び交い、子どもたちの泣き声もあちこちから聞こえてきます。普段の大将軍商店街からは想像もできないほどの活気です。

一条百鬼夜行

京都一条妖怪ストリート 一条百鬼夜行の動画

ついでに、一条百鬼夜行の動画もご覧ください。妖怪がリアル過ぎて、子どもがマジ泣きしているのが聞こえるでしょうか。

作った側にとって、子どもが怖がってくれたのならしてやったりですね。それぐらいよくできてました。

さらにもう1本。こちらは女形妖怪が中心です。なかなかよいですなぁ。

ちなみに、一条百鬼夜行で流れていた景気のいい太鼓や笛の音は、「和太鼓サークル 和太鼓ドン」の皆様による演奏です。お囃子で百鬼夜行を盛り上げた後は、大将軍八神社で見事なバチさばきを披露されていました。

和太鼓ドン
和太鼓ドンは立命館大学を中心に関西の学生で構成する伝統芸能サークルです。
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一条百鬼夜行プロデュース 妖怪藝術団体百妖箱

一条百鬼夜行が終わってからは、あいにくの雨模様となりました。片付けが大変だぁ。それでも、百鬼夜行が終わるまで雨が降らなかったのは、こいつのおかげかもしれません・・・

一条妖怪ストリート タヌキ

さて、一条百鬼夜行とモノノケ市は、代表の河野氏率いる「妖怪藝術団体 百妖箱」のプロデュースです。

妖怪藝術団体 百妖箱

台湾の妖怪村さんとも交流が始ったそうで、ツアーで来日した中国や台湾のお客さんも多かったとのこと。一条百鬼夜行とモノノケ市も海外で知られるようになりました。

このイベントは大将軍商店街の振興を目的として8年前に始まったそうですが、日本に留まらず海外からもこれだけの人を呼べるようになったのなら、町おこしの企画としては大成功でしょう。

京都一条妖怪ストリートや一条百鬼夜行が京都の大将軍商店街だけに留まらず、世界に発信できるような妖怪交流の拠点になるといいですね。

大将軍商店街振興組合の皆さま、京都嵯峨芸術大学、妖怪藝術団体百妖箱の皆さま、その他スタッフの皆さま、お疲れ様でございました。

ちなみに「嵐電妖怪電車」も「妖怪藝術団体 百妖箱」のプロデュースでしたね。こちらも今後が楽しみです。