京都の大将軍商店街で開催される年に一度の妖怪大イベント、妖怪仮装行列「一条百鬼夜行」と、妖怪アートフリマ「モノノケ市」の様子をご紹介します。
2017年の一条百鬼夜行とモノノケ市は10月14日(土)に開催され、100匹以上の妖怪たちが全国各地から集い、いにしえの昔に平安京の北端で夜ごと妖怪の大行列が行われたという「百鬼夜行」が現代の一条通に蘇ります。
普段は閑散としている大将軍商店街ですが、この日は妖怪見物に来る人々で大いに賑わいました。事前の天気予報は曇り時々雨、降水確率70%の予想でしたが、当日は雲天ながらまったく雨は降らず、天候にも恵まれました。
一条百鬼夜行は今回で12回目の開催となり、年々妖怪たちの仮装レベルも上がっています。大将軍商店街「京都一条妖怪ストリート」は、妖怪愛好家たちが集う聖地になりつつあります。
一条百鬼夜行とは
一条百鬼夜行が開催される大将軍商店街は、百鬼夜行の通り道と言われた一条通に面し、近辺には菅原道真公ゆかりの北野天満宮や、陰陽道と縁の深い大将軍八神社があります。
京都はいにしえの昔から「京都魔界」と呼ばれ、妖怪や魑魅魍魎との深い関わりがありました。平安京の北端に位置し、日常と外界との境界線でもある一条通りは、昔から人間と魑魅魍魎が遭遇する場所であり、百鬼夜行の通り道とも言われていたそうです。
その伝説にちなみ、大将軍商店街では百鬼夜行を現代によみがえらせる妖怪仮装行列「一条百鬼夜行」と、妖怪アートフリーマーケット「モノノケ市」を毎年10月の第3土曜日に開催しています。
主催は一条百鬼夜行のプロデューサー河野氏が率いる「妖怪藝術団体 百妖箱」です。嵐電妖怪電車やモノノケ市in渋谷東急ハンズなどのイベント企画も行っています。
妖怪アートフリーマーケット「モノノケ市」
一条百鬼夜行と同時開催のモノノケ市では、全国から妖怪グッズを製作している作家さんやサークルが集まり、オリジナルの妖怪グッズを販売しています。
出品テーマは妖怪に統一されていますが、その内容はぬいぐるみ、アクセサリー、日用雑貨、仮面、フィギュア、漫画など、様々な妖怪グッズが販売されています。










モノノケ市だけで販売されている妖怪グッズが多く、どのお店も大変な賑わいです。モノノケ市は夕暮れ時の16時からスタート、大体20:30分ぐらいまで開催されます。
モノノケ市の妖怪たち
モノノケ市を歩いていると、様々な妖怪に遭遇します。




子供は怖い妖怪には寄り付きもしませんが、かわいい妖怪たちはとても人気があります (^^;


大将軍八神社の宵宮祭事と縁日
平安京最古の陰陽道施設とも言われている大将軍八神社は、平安京の「方除け」のため、風水や陰陽道に則って造られた施設です。
「大将軍」は大陸伝来の陰陽道の星神「方位神」の一人にあたり、大将軍八神社は平安京に造られた東西南北4か所の大将軍社の中で「西」に位置しています。
14日は大将軍八神社例祭(天門祭)の宵宮に当たり、おろち引き(綱引き)や、おろち餅などの祭事が行われ、境内で縁日が開催されています。


境内には焼きそばやぱんだんごなどのフード系や、射的、スーパーボールすくいの屋台があり、とても賑やかでした。太鼓の演奏や富くじの抽選会もありましたよ。




妖怪仮装行列 一条百鬼夜行
黄昏時の一条妖怪ストリートは、闇に紛れて妖怪たちが徘徊を始める時間です。魑魅魍魎たちを一目見ようと、大将軍商店街に集う人々の数もどんどん増えています。


6時半になり、どこか遠くから笛や太鼓の音が聞こえてきます。いよいよ一条百鬼夜行が始まります。
先陣を切るのは一条百鬼夜行プロデューサー河野氏、夜行童子がそれに続きます。
立命館大学の和太鼓サークル「和太鼓ドン」が奏でる太鼓と笛の音に合わせて、妖怪たちが百鬼夜行さながらに行進していきます。






立派な天狗様が登場しました。これはまた本格的な妖怪です。


あの大将軍商店街にこれだけの人が集まっています。まさしく狐につままれたような感じです。
一条百鬼夜行が終わると、しばらくの間は撮影タイムになります。お気に入りの妖怪と記念撮影できますよ。


一条百鬼夜行が終った後も、モノノケ市は8時半ぐらいまで続きます。
2017年の一条百鬼夜行とモノノケ市は天候に恵まれ、無事に終了しました。参加した妖怪のみなさま、お疲れ様でした。
最後に・・・妖怪ラーメンの生みの親、いつもオチャメな大将軍商店街の井上理事長です。一条百鬼夜行開催にあたり、商店街や関係各方面の取りまとめを一手に引き受けています。
井上理事長、いつもお疲れ様です・・・今年も無事に終了してよかったですね。