燃えるような深紅の色彩がとても印象的な長岡天満宮のキリシマツツジは、4月末から5月にかけて見頃を迎えます。
今回は半分仕事、半分お遊びで長岡天満宮のキリシマツツジを見てきました。
話には聞いていたのですが、実際に見ると確かに素晴らしい。両側から迫るキリシマツツジは、深紅の洪水と呼ぶにふさわしい見事な咲きっぷりでした。
菅原道真公ゆかりの地 長岡天満宮
菅原道真公ゆかりの地、長岡天満宮は日本随一のキリシマツツジの名所で、4月末から5月にかけて深紅に染まるキリシマツツジが見事な花を咲かせます。
このシーズンになると、長岡天満宮にはツツジ目当ての観光客がたくさん訪れます。
長岡天満宮は阪急長岡天神駅から徒歩5分ほど、平安時代はこの周辺に菅原道真公の所領があったとされ、在原業平と共に詩歌管弦を楽しんだと言われる菅公ゆかりの地です。
菅原道真が京の都から太宰府へ流される途中に長岡の地へ立ち寄り、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残を惜しみました。 その際、一族の中小路宗則が菅原道真自作の木像と念持仏を託され、菅原道真の死後にお祀りしたことが長岡天満宮の創立と言われています。そういえば境内に中小路宗則の像がありましたねぇ。
長岡天満宮には「八条ヶ池」という大きな池があり、寛永15年(1638)に八条宮智仁親王によって築造されたそうです。
長岡天満宮は元々皇室の崇敬篤く、たびたびの寄進造営を受けていたとのこと。「八条宮」からの寄進なので「八条ヶ池」なんでしょうか。
長岡天満宮のキリシマツツジ
八条ヶ池の中堤は長岡天満宮の境内へ続く参道になっていて、その両側には樹齢百数十年のキリシマツツジが多数植えられています。
長岡天満宮を地図で見るとこんな感じです。八条ヶ池の中堤が長岡天満宮への参道になっていますね。この丸のところがキリシマツツジの回廊になっています。
長岡天満宮の境内に続く細い参道が、赤いキリシマツツジで埋め尽くされて、両側とも見事に真っ赤っ赤です。圧倒的な深紅の色彩がまるで洪水のように押し寄せます。
さすが、「キリシマツツジの見事さは我が国随一」と言われるだけのことはあります。この日の長岡天満宮は、キリシマツツジ目当ての観光客でとても賑わっていました。
長岡天満宮のキリシマツツジは樹高が約2.5mほどで、樹齢は130年前後、市の天然記念物にも指定されているそうです。5月2日の時点ではまだ絶好の見頃でしたが、少し散り始めたところもあったので、連休明けぐらいまでが見頃でしょうか。
長岡天満宮のツツジはこちらで開花情報を見ることが出来ます。
八条ヶ池のツツジと錦水亭
八条ヶ池のほとりにもツツジがたくさん咲いていますよ。池の周りを散策しながら、様々なツツジを楽しむことができます。
八条ヶ池のほとりから望む錦水亭です。趣のある数寄屋造の建物が湖畔に浮かんでいるようです。錦水亭はたけのこ料理で有名ですね。
長岡天満宮の境内では四季折々の自然を楽しむことができます。
冬の寒梅にはじまって、春の訪れと共に桜やキリシマツツジが咲き誇り、新緑の季節になると藤や菖蒲、杜若の開花が始まります。夏のあじさい園やハス、秋には「紅葉庭園 錦景園」の紅葉も美しく、一年を通じて草花を愛でながら境内を散策することができますよ。
菅原道真公を祀る長岡天満宮社殿
長岡天満宮はキリシマツツジだけじゃありません。せっかくですから、菅原道真公にもお参りしていきましょう。
菅原道真公をお祀りする立派な御社殿(ご本殿、祝詞舎、透塀)は、昭和16年に京都の平安神宮の御社殿を拝領移築したものだそうです。
苔むす手水鉢がなかなかよい雰囲気です。
菅原道真といえばやっぱり牛ですよね。北野天満宮や太宰府天満宮にもあります。立札を見ると、茸狩りの時に仔牛が懐いてきたので、喜んだ菅公が館に連れて帰ってかわいがったとあります。牛は菅原道真のペットだったのですねぇ・・・ンモォ~
菅原道真が刺客に襲われた時も、その牛が守ってくれたり、太宰府で亡くなった菅原道真の亡骸を曳いていた牛が突然動かなくなり、そこが墓所となって太宰府天満宮が建てられたそうです。そんなゆかりがあって、牛が菅原道真公の御神使になったとのこと。
天神さんの牛を撫でると頭がよくなると言われていて、たくさん頭を撫でてきました。今更頭がよくなるとは思えないけど、何かご利益があるといいなぁ。